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母=社交型 | この組み合わせの相性と注意点 | この組み合わせの相性と注意点 | この組み合わせの相性と注意点 | この組み合わせの相性と注意点 |
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母=理論型 | この組み合わせの相性と注意点 | この組み合わせの相性と注意点 | この組み合わせの相性と注意点 | この組み合わせの相性と注意点 |
社交型×社交型(子ども×母親)の場合
遊びやレジャーは相性抜群!
一緒に遊びやレジャーを楽しむと、親子の相性がとっても良くなりますよ。親は楽しい雰囲気を作るのが得意で、子どもも素直に感情を表現してくれるので、結果的に社交型な親はとても満たされるんです。 ただし、学習面となると少し事情が変わってきます。ここでは、親子の相性が必ずしも良いとは言えないかもしれませんね。
学習面では気を付けたい組み合わせ!
勉強となると、社交型の親にとってちょっとした試練がやってきます。「勉強しなさい」なんて本当は言いたくないのに、つい言わざるを得ない…なんてストレス、感じていませんか? それに、自分自身があまり楽しさを感じない学習を進めさせるのも、なんとなく罪悪感があったりしますよね。そのせいで、どうしても「さあ、やるよ!」と毅然とした態度で向き合えず、気づけばお子さんもだらだら…。こんな悪循環になりやすい組み合わせかもしれません。
言葉がけを間違えると大変なことに!
もしお子さんの成績が下がってしまったとき、社交型の親はシリアスな場面から目をそらしたくなり、ついその場の感情に流されてしまうことも…。これが実は一番良くないんです。 そうなると、社交型のお子さんはますます勉強への意欲を失いがちで、気持ちが外の刺激に向かいやすくなってしまいます。お友だちと遊ぶことでリフレッシュできるならまだいいのですが、もし成績が原因で外遊びを禁止されると、こっそりゲームをしたり、テレビをダラダラ見たり…といった行動に走りがちに。 では、どうすればお子さんの学習意欲を引き出せるのでしょうか? ここぞという場面で役立つ声かけのコツ、知っていると知らないとでは大きな違いが出てきますよ。 親として言葉がけの引き出しは多いほど柔軟に対応できて、お子さんに合った促し方ができるようになるんです。 ぜひ、社交型にピッタリなキーワードを頭に入れておいてくださいね。そして、ロールプレイを活用して、効果的な対応をイメージしていきましょう!
社交型×友好型(子ども×母親)の場合
母親の調整がカギ!
この組み合わせは母親が調整しやすく、非常にうまくいく関係です。 社交型のお子さんのやる気や勢いをうまくコントロールできれば、親子の相性は抜群です。 どちらも感情表現が豊かなので、誤解を生じる場面は少ないでしょう。 社交型の子どもの独創性も、友好型の母親にとっては頼もしく映ることが多いです。 では、友好型の母親はどのように声かけをすれば、社交型のお子さんをうまくコントロールできるのでしょうか?
キーワードは・・・
ポイントは「競争心」と「チャレンジ」です。 これらは友好型の母親にはあまりない、社交型の特徴的な行動です。 社交型のお子さんは、競争心を引き出し、少し難しいことに挑戦させることでやる気を引き出せます。 そのような機会を与えることが、モチベーションを上げるカギとなります。 ただし、お友達を引き合いに出して比べたり、子どもを傷つけるような言動を避けることは非常に重要です。 友好型の母親なら、そのような反道徳的な行動はまず起こらないでしょう。 親子の相性はとても良く、友好型の穏やかな言葉で社交型のお子さんをうまく乗せ、やる気を引き出せます! 社交型のキーワードをしっかり頭に入れて、ロールプレイでお子さんへの対応をイメージしてみてください。
社交型×理論型(子ども×母親)の場合
正反対の親子タイプ
親子が似ることが多いと言われていますが、社交型と理論型の組み合わせは珍しいと言えるかもしれません。 それでも実際には、このタイプの親子が存在するのも不思議なことではありません。 「カエルの子はカエル」というわけではない、親子の面白さがここにあります。 理論型の親からすると、社交型の子どもはちょっと不安定に見えるかもしれません。 「もっと落ち着きなさい」 「もっと正確に話す癖をつけないと、現実を正しく理解できなくなるかも!」 「外部の刺激に流されて、耳を貸さないんだから」
正子どもの成長をサポートする組み合わせ
理論型の親は、感情的に騒ぐことが少なく、むしろ静かに教える方が多いです。 そのため、社交型の子どもに落ち着きや理論的な思考の重要さを教えるには理論型の母親が最適な指導者と言えます。 社交型のお子さんが「人の話を聞いて考える」習慣を身につければ、社交型の強みをさらに活かすことができるでしょう。 その成長はきっと素晴らしいものになります。
理論型の親がうまくリードする
理論型の親にとって、社交型のお子さんは予測不可能で、理解しにくい存在に感じられることもあります。 でも、違うからこそ、そこに頼もしさや尊敬、そして認める気持ちが生まれると、親子関係はうまくいきます。 まずは、お子さんの言動を認め、楽しむ心の余裕を持つことが大切です。 その上で… 先走りがちなお子さんに「立ち止まって一呼吸する」大切さを教えてあげましょう。 理論型の静かな言葉は、社交型のお子さんの興奮を冷まし、冷静さを取り戻させるのにぴったりです。 お子さんに振り回されることなく、親が主導でうまく進める組み合わせです。 お子さんの良さを認めつつ、うまくリードするためにも、 ぜひ社交型のキーワードを意識して、ロールプレイでお子さんへの対応をイメージしてみてください。
社交型×行動型(子ども×母親)の場合
遊びの面でぶつかることが多い組み合わせ
行動型の親は、時間やお金に関して合理的な行動を重視します。 そのため、享楽的な傾向を持つ社交型の子どもに対して、しばしばダメ出しをすることが多くなります。 遊びにおいては、楽しさに没頭する社交型の子どもから見ると、行動型の親は息苦しく、ストレスを感じる存在になりがちです。 一緒にレジャーを楽しむためには、親の目には些細な遊びでも、 子どもがやりたいことに対して歩み寄ることが大切かもしれません。
学習面では、行動型の親の強制力が社交型の子どもをうまく抑える可能性も
ところが、この「息苦しさ」は、学習の場面では効果的に働くこともあります。 社交型の子どもは外の刺激に気を取られがちですが、行動型の親の強制力はその行動を抑制し、学習に集中させる力を持っています。 要するに、元気な社交型の子どもをうまく抑えつけて、机に向かわせる力を持つ親なのです。 ただし、これが行き過ぎてしまうと大変です。
強制力の過剰は、子どものやる気を失わせてしまう
支配力の強い行動型の親は、社交型の子どもを抑えるのにはぴったりですが、 行き過ぎると、せっかくの元気な社交型のやる気を枯渇させてしまう危険があります。 テキパキとしたリズムや活気、パワーという点では共通点も多いこの組み合わせ。 できれば、行動型の親が効率重視の姿勢を少し抑え、 子どもの興味や関心を認めてあげることで、親子関係は格段に良くなります。 社交型の子どもはおだてに弱いので、上手に乗せてあげることが大切です。 そのためにも… ぜひ、社交型のキーワードをしっかり頭に入れておいてください。 そしてロールプレイでお子さんへの対応をイメージしてみてください。
友好型×社交型(子ども×母親)の場合
お子さんが親に批判的になる可能性がある組み合わせ
周囲との調和を大切にし、他人の目を気にするタイプのお子さんにとって、 活発でエネルギーに満ちた社交型の親は頼もしく、魅力的に映ることでしょう。 しかし、もし親が「世間的に恥ずかしいこと」をしてしまうと、 友好型のお子さんは不満やストレスを抱えることになります。
お子さんの友人関係を否定しない
友好型のお子さんは、積極的に人間関係を築くことが得意です。 そのため、自分が大切にしている人間関係を簡単に否定されると、反発を感じます。 この点では、人との交流を楽しむ社交型の親との相性は、実は悪くありません。 親が友好型で、子どもが社交型の場合は非常にうまくいく組み合わせです。 …とはいえ、リード役である親が社交型の場合、つい先走って失敗することもあります。 「うっかり言い過ぎてしまった」と感じることもあるでしょう。 お子さんの信頼を損なわないためにも、 ぜひ友好型のキーワードを意識しておいてください。 そして、ロールプレイでお子さんへの対応をイメージしてみましょう。
友好型×友好型(子ども×母親)の場合
同じ価値観を共有していれば相性は良好
非常に穏やかな組み合わせです。 友好型同士であっても、価値観が大きく異なると外部の基準が違ってくるため、 意見の相違から心理的な反発が生じることがあります。 しかし、親子の場合は、価値観に大きなずれはないでしょう。
悩みが解決に向かわないことがある
ただし、似た者同士だからこそ、一歩間違えると、同じところでぐるぐるしてしまうこともあります。 例えば、成績が低迷した時。 周囲に合わせすぎて主体性が欠け、 「みんながいいと言っているから」「みんなこれをやっているし」など、 自分の子どもの問題点を考えずに「右へ倣え」で安心しがちです。 こうなると、なかなか解決策を見つけることはできません。
惑わされず、子どもの状況を把握することが大切
何かトラブルが起きたら、まずお子さんの置かれている状況を整理しましょう。 その上で、有効な対策を考えます。 友好型が得意とする、周囲に相談することは有効ですが、 信頼できる少数の人に限って行い、話が広がるのを防ぐことが重要です。 その後… ぜひ、友好型のキーワードを意識しておいてください。 そして、ロールプレイでお子さんへの対応をイメージしてみましょう。
友好型×理論型(子ども×母親)の場合
深い話ができない組み合わせ
互いに控えめな性格なので、表向きには波風が立ちにくい関係です。 しかし、摩擦がないことが必ずしも良いことかというと、そうとも言い切れないのが人間関係の難しさです。 理論型の理路整然とした物静かな言動は、友好型から見ると、無機質で冷たいものと感じられやすいです。
親は感情面を伝える努力を
そのため、感情豊かな言動が多い友好型に対して、親側も感情面をしっかり伝える努力が求められます。 自分がどう感じているのか、どう思っているのかをプラスの形で伝えることで、 お子さんは安心して自分の内面を打ち明けることができるようになります。
目に見える問題がない分、内面的な問題が蓄積しやすい
トラブルが表面化しにくいため、時にはじっくりとお子さんの気持ちを聞いてあげることが大切です。 解決策をすぐに考えるのではなく、まずは「うんうん」と共感しながら聞く姿勢を大切にしましょう。 共感することで、友好型のお子さんは素直に気持ちを表現しやすくなります。 ぜひ、友好型のキーワードを意識しておいてください。 そして、ロールプレイでお子さんへの対応をイメージしてみましょう。
友好型×行動型(子ども×母親)の場合
主体性に富んだ行動型、周囲に合わせがちな友好型
子どもが親に従う構図ではうまくいく組み合わせですが、親の強い主導が子どもの主体性を育む妨げになることがあります。 また、行動型は要領よく物事を進めるため、親からの言葉が詰問や責められているように感じることもあるかもしれません。 その場合、心理的な亀裂が生じて、お子さんが本音をなかなか話さないこともあります。
行動型の言動が威圧感を与えないように気をつけて
テキパキと進める行動型から見ると、穏やかな友好型の言動はもどかしく感じられることもあります。 そのため、お子さんのペースに合わせ、まずはリラックスさせることが大切です。 上手に本音を引き出すことがうまくいくためのカギとなります。 そのためにも ぜひ、友好型のキーワードを意識しておいてください。 そして、ロールプレイを通じてお子さんへの対応をイメージしてみましょう。
行動型×社交型(子ども×母親)の場合
利害が一致すれば最強の組み合わせ
行動型のお子さんは目的意識を持たせ、効率的な学習法を理由と共に示すと、比較的自分から積極的に行動を始めます。 問題は、その目的が親子で一致しているかどうかです。 目的が食い違うと摩擦が生じますが、社交型の親は感情的な言い回しが多くなるため、その場合、行動型のお子さんが納得しづらくなることが予想されます。
よく話し合って方向性をすり合わせる
目指す方向が同じであれば、親子として非常に相性が良い組み合わせですので、しっかりと向き合って話し合うことが大切です。 その際、社交型の親は感情的な表現を避け、端的かつ明確な理由を示しながら提案するのがポイントです。 意見がうまく伝えられたら、あとはくどくど説明し続けるのは避けましょう。 お子さんが自分で考えて結論を出すのを待つことが重要です。 社交型の親は待つことが苦手ですが、ここではしばらく保留にしておくことが、しつこくせかさずにいられるコツです。 ぜひ、行動型のキーワードを意識しておいてください。 そして、ロールプレイを通じてお子さんへの対応をイメージしてみましょう。
行動型×友好型(子ども×母親)の場合
行動型の子は友好型の親を置いて先に進んでしまう
目的意識を持たせ、理由をはっきりと伝えて納得させることができれば、行動型のお子さんは学習に向かうのは非常に簡単です。 友好型の親から見ると、行動型のお子さんは一人で進んでしまう存在に感じられるかもしれません。 周囲に合わせることが得意な友好型の親からすると、物事をてきぱき進めるお子さんは頼もしくもあり、理解しがたい一面もあります。 では、特に問題はないのかというと、実は情緒面での課題が生じやすい組み合わせと言えるかもしれません。
お子さんをしつけるタイミングを逃さない
行動型の子は確かに物事を進めるのが早いですが、まだ子どもであり、情緒的にも社会的にも成長の途中にあります。 しっかり者に見えるため、その未熟な部分が見逃されがちですが、極端な考え方や自己中心的な行動、一面的な物の見方があることも理解しておかなければなりません。 お子さんの勢いに押されてただ見守るだけではいけません。 「こういう大人になってほしい」という理想を大切にしつつ、お子さんの個性も尊重しながら、重要な部分についてはきちんと伝え、しつけを行う姿勢が必要です。 友好型の親は、つい事なかれ主義に流れがちですが、積極的にお子さんに関わり、しっかりと向き合うことが、健全な親子関係を築くカギとなります。 そのためにも、行動型のキーワードをしっかりと把握し、ロールプレイを通してお子さんへの対応をイメージしてみてください。
行動型×理論型(子ども×母親)の場合
理論型の親は行動型のお子さんの反抗に手を焼くことがある
行動型のお子さんは目的意識を持たせ、理由を明確に伝えることで、学習に向かわせるのは比較的簡単です。 ただし、子どもは発展途上にあるため、時に自分の考えや正しさにこだわりすぎて、目的を見失ったり行動を誤ったりします。 意思が強く、自己主張がはっきりしているため、親の言うことを素直に受け入れられないこともあります。 このようなとき、理論型の親が理屈で説得しようとしても、おそらく聞く耳を持たないでしょう。 また、理論型の親は一般的に物静かなので、勢いよく反発する行動型のお子さんに対して、ただ呆然と見守ることになりがちです。 その結果、行動型のお子さんをうまくコントロールできなくなることがあります。
親が主導権を握ることで関係がうまくいく
行動型のお子さんには、親が主導権を握ることが大切です。 行動型は反発心が強く、押さえつけられても意志を曲げにくいですが、親がしっかり手綱を握ることで、行動をある程度コントロールできます。 このとき重要なのは、威圧的な態度を取らないこと。 感情的にならず、冷静に対応することが求められます。 理論型の親は、感情に左右されずに筋道立てて話ができるので、行動型のお子さんのコントロール役として最適です。 理論型の親は、パワー負けしないことを意識し、じっくりと腰を据えて冷静に、かつ毅然と諭すことがポイントです。 そのためにも、行動型のキーワードを頭に入れておき、ロールプレイを通じてお子さんへの対応をイメージしてみてください。
行動型×行動型(子ども×母親)の場合
目的が一致すれば最強の組み合わせ
目的が明確であれば、行動型のお子さんは計画的に物事を進め、効率よくゴールに向かって進みます。 親子の利害が一致すれば、無駄を省き、最短距離で目的を達成しようとするため、非常に強力な組み合わせと言えます。 ただし、目的が食い違った場合、争いが生じやすく、トラブルが多くなる可能性もあるので注意が必要です。
目的の共有にはすり合わせが重要
まずは学習の目的を明確にし、話し合いを重ねて共有しましょう。 行動型の子どもは自分の気持ちを話すことは少ないものの、自己主張はしっかりと行います。そのため、話し合いの場は作れるはずです。 ただし、強い意見を言い合うことが多く、お互いに感情的にぶつかることは少ないものの、物別れに終わりやすい点が問題です。 親は子どもの意見を十分に聞き、相手の言い分がすべて出たところで自分の意見を伝えると良いでしょう。
お子さんの意思を尊重することが重要
行動型の子どもは計画的に物事を進めたがりますが、まだ発展途上の部分も多いです。 論理的な部分に穴がある場合もありますので、無理に力でねじ伏せると反発を招くことになります。 そのため、短く端的に伝え、物事をスムーズに進めつつ、お子さんの意思を尊重することが大切です。 行動型の子どもは理屈が通じるので、お互いの意見をしっかり共有し、メリットとデメリットを冷静に話し合うことがカギです。 価値観や考え方が似ている親子であれば、何の問題もなく話が進みます。 目的を一つにし、しっかりとすり合わせたうえで、周囲に配慮しながら共にゴールを目指して進んでいきましょう! そのためにも、行動型のキーワードを頭に入れておき、ロールプレイを通じてお子さんへの対応をイメージしてみてください。
理論型×社交型(子ども×母親)の場合
子どもがストレスを感じることも
理論型の子どもと社交型の母親は、性格が正反対のため、お互いに面白く感じたり、感心したりすることも多いです。 理論型の子どもにとって、社交型の母親は元気で明るい存在で、頼もしくも感じます。 一方、社交型の母親から見ると、理論型の子どもは少しおとなしく感じ、じれったさを覚えることもあります。しかし、一つ一つ筋道を立てて物事を進める子どもの姿に安心感を覚えることも多いでしょう。 ただし、問題が起きると、理論型の子どもは母親の行動にストレスを感じることが増えてきます。 なぜなら、社交型の母親は感情を表に出しやすく、怒りの感情で理論的でない文句を言いがち。その不規則な論理に、理論型の子どもは納得できません。 また、社交型の親が言葉が過ぎたり詰問したりすることも、理論型の子どもにとっては非常にストレスとなります。
理論型のお子さんは感情を表に出しにくい
理論型の子どもは問題が起きても、黙り込んでしまうことが多いので、社交型の母親はイライラしがちです。 普段は仲良し親子でも、一度こじれるとなかなか解決が難しくなります。 もしお子さんが自己主張をしやすい行動型や感情を表に出す友好型であれば、その場で反発してくれるため、対処が比較的容易です。 しかし、理論型の子どもは内面を見せることが少ないため、何を考えているのかつかみにくいと感じることが多いです。 社交型の親としては、子どもの反応を引き出したいと思いがちですが、過激な言葉や反応を無理に引き出そうとすることは逆効果です。
お子さんのペースに合わせて、ゆっくり落ち着いて接することが大切です。
社交型の良さである、明るく陽気な雰囲気を作り、「なんとかなるさ」「大丈夫!」という気持ちを伝え、リラックスした状態を作りましょう。 そのうえで、おもむろに気持ちを聞き出すようにします。その際、Yes/Noで答えられるクローズドクエスチョンを使うと、より答えやすくなります。 もしお子さんが話したがらない場合は、さりげなく話題を変えて、時期を待つことも一つの方法です。 ぜひ、理論型の特徴を意識し、ロールプレイでお子さんの反応をイメージしてみてください。
理論型×友好型(子ども×母親)の場合
穏やかで刺激の少ない組み合わせ
理論型のお子さんにとって、周囲に気配りをし、穏やかに接する友好型の母親はとても居心地の良い存在です。 繊細で気配り上手な母親に安心感を感じる一方、感情を表に出さず、何を考えているのか分かりにくい理論型の子どもに、友好型の母親は少し戸惑うこともあります。 時には、お子さんがもっと他者と関わってほしいと感じることもあるかもしれませんが、感情的に騒がない理論型のお子さんに、心の平穏を感じていることでしょう。 問題がない限り、特に大きなトラブルもなく穏やかな親子関係が続きます。
トラブルが起きるとそれなりにもめる
とはいえ、親子で意見が食い違うことがあれば、もめるのはどの親子でも同じです。 理論型のお子さんは問題に直面すると頭が非常に回転しますが、表面的には何もしていないように見えがちです。 感情を表に出さないため、他の人からはその考えがつかみにくく、謎めいて見えることもあります。 一方、問題が起こると焦りがちで、感情を表現することが少ない友好型の母親には、その態度が理解できず、つい質問攻めをしてしまうことがあります。 その結果、お子さんはますます内向的になり、さらに閉じこもってしまうことに。 問題解決のためには、お子さんがどのように感じているのか、何を考えているのかを理解することが大切です。 ですが、友好型の親が質問攻めをすると、お子さんの内面を知るチャンスがなくなってしまいます。
リラックスさせよう
理論型のお子さんが感情を表現しやすくなるためには、リラックスした環境を作ることが不可欠です。 友好型の親は、自然にくつろげる雰囲気を作ることが得意ですので、焦らず、慌てずに接することが大切です。 問題が大きいほど、まずは落ち着いて、心を大きく構えましょう。 「YES/NO」で答えやすいクローズドクエスチョンを使って、穏やかな言葉で優しく、無理なく会話を進めることが重要です。 理論型のお子さんの特徴を頭に入れて、ロールプレイを通じて対応方法をイメージしてみてください。
理論型×理論型(子ども×母親)の場合
ストレスフリーな関係
会話は賑やかに盛り上がることは少ないかもしれませんが、静かで穏やかな対話ができ、質問と答えがしっかりかみ合い、スムーズに意思の疎通が図れる親子です。 理論型同士だからこそ、お互いの気持ちや考えを無理なく理解し合うことができます。 ただし、会話に発展性が乏しく、問題解決に向けての勢いが不足することもあるため、少し注意が必要です。
親子で新しい視点を取り入れてみよう!
似たタイプ同士の関係では、どうしても発展性に欠けがちです。 問題解決は筋道立てて考え、具体的な行動に結びつけることができますが、それだけでは行き詰まりが生じる可能性もあります。 お互いに冷静に正しい方向を選ぶ力はありますが、限られた範囲内で解決策を探すと、思い通りにいかないことも。 そこで、親が新しい視点やアイデアを得るために、他の意見を聞いたり、調べたりすることをお勧めします。 そして、それをお子さんと共有しましょう。 「こういった考え方があるけど、どう思う?」 「YES」と答えたら、なぜそう思うのか説明してもらい、 「NO」の場合は、なぜ間違っているのか説明させ、 「わからない」と言われたら、その理由を探ってみることが重要です。 内向きなエネルギーを少し外向きに向け、行動や会話を楽しむことで、予期しない突破口が開けるかもしれません。 理論型の特徴を理解し、その考え方に基づいて対応方法を考えると、より良い結果が得られるでしょう。 ロールプレイを使って、お子さんとのやり取りのイメージを作り、実践に役立ててください。
理論型×行動型(子ども×母親)の場合
基本的には相性が悪くない
理論型と行動型は、どちらも冷静に物事を判断する点で共通しています。ただし、理論型は物事の筋道に重きを置くのに対し、行動型は理論を実行に移す結果に価値を見出します。 どちらも感情に流されることなく理にかなった判断をするため、信頼関係を築きやすい親子関係です。
威圧的な態度は避けましょう
この親子の特徴は、感情を表に出さない点で一致しています。ところが、行動型のお母さんは自己主張をはっきりするのに対し、理論型の子どもは意思表示が少なく、あまり欲しいものをはっきり言いません。 そのため、理論型の子どもが言わなくても本当に必要なものがあれば、行動型のお母さんは「はっきり言わなければ分からないでしょ」と感じてしまいがちです。この「強者の理屈」は一見正しいように見え、理論型の子どもも納得はしますが、それでも意思表示はしない傾向があります。結果として、理論型の子どもは自分の希望を言わずに損をしてしまうことが多いのです。 行動型のお母さんは、損得勘定に優れているため、理論型の子どもの行動を理解しづらく、その結果、理論型の行動が否定されがちです。 行動型の言葉は無駄がなく、はっきりとしているため、時にはキツく感じることもあります。理論型の子どもは感情を表に出さない分、非常に繊細で、無意識のうちに傷ついていることもあります。 行動型のお母さんとしては、理論型の子どもを知らず知らずのうちに押さえつけていないか、時には振り返ってみることが大切です。 理論型の特徴を理解して、ロールプレイでお子さんとの対応イメージを作りましょう。