1.子ども×母親のタイプ別シナリオ~やる気を出させるアプローチ法~

子ども=社交型 子ども=友好型 子ども=行動型 子ども=理論型
母=社交型 この組み合わせのロールプレイの例と解説 この組み合わせのロールプレイの例と解説 この組み合わせのロールプレイの例と解説 この組み合わせのロールプレイの例と解説
母=友好型 この組み合わせのロールプレイの例と解説 この組み合わせのロールプレイの例と解説 この組み合わせのロールプレイの例と解説 この組み合わせのロールプレイの例と解説
母=行動型 この組み合わせのロールプレイの例と解説 この組み合わせのロールプレイの例と解説 この組み合わせのロールプレイの例と解説 この組み合わせのロールプレイの例と解説
母=理論型 この組み合わせのロールプレイの例と解説 この組み合わせのロールプレイの例と解説 この組み合わせのロールプレイの例と解説 この組み合わせのロールプレイの例と解説

社交型×社交型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編

  • 子ども:「お母さん、お母さん!今日、ダンスクラブに入ったよ!」
  • 母  :「そうなの?でも、その時間、勉強会はどうするの?」【少し不安】
  • 子ども:「ダンスの練習は毎週火曜日なんだけど、勉強なんて、いつでもできるじゃん!」
  • 母  :「そういうわけにはいかないよ。火曜日の勉強会は大事だし、ダンスだけでいいの?」【強い反対】
  • 子ども:「うーん、でもダンスは特別なんだよ。リーダーになったんだから、みんなを引っ張っていきたいし!」
  • 母  :「リーダーになるのは素晴らしいけど、勉強も怠けちゃダメだよ。ダンスだけでなく、勉強もちゃんとやってほしいの!」【感情的な否定】
  • 子ども:「お母さん、なんでそんなに勉強ばっかり気にするの?楽しむことだって大事なのに!」【不満】
  • 母  :「楽しむことは大切だけど、将来に役立つのは勉強なのよ!本当にそれでいいの?」【理論的な反論】
  • 子ども:「もう、わかったよ!でも、なんでいつもこんな風になるのかな……。」【落胆】

ソーシャルスタイルを用いてみよう! 実践編

  • 子ども:「お母さん、お母さん!今日、ダンスクラブに入ったよ!」
  • 母  :「わあ、すごいね!リーダーになったの?それは素晴らしいことだね!」【積極的な受け入れ】
  • 子ども:「うん、毎週火曜日に練習があって、ちょっと帰りが遅くなるんだ。」
  • 母  :「火曜日の練習は楽しみだね。でも、勉強会のことも考えないと。どうやって両方やるか、考えてみない?」【オープンな提案】
  • 子ども:「そうだね、勉強も大事だけど、ダンスも頑張りたいんだ。」
  • 母  :「それなら、火曜日の練習の後に、少しだけ勉強する時間を作ってみるのはどう?両方楽しめるように工夫しよう!」【協力的な解決策】
  • 子ども:「いいね!そうすれば、両方できるし、充実感も得られるかも!」
  • 母  :「そうそう、リーダーとしてしっかりやっている姿を見せたら、下級生も憧れるよ!そういうお兄ちゃんがいると、きっとみんな喜ぶよ!」【ポジティブな強化】
  • 子ども:「確かに、それも考えたら楽しいかも!じゃあ、頑張るよ!」
  • 母  :「うん、頑張ってね!それに、火曜日の勉強会の後に何か質問があれば、お母さんも手伝うからね!」【サポートの約束】
  • 子ども:「ありがとう、お母さん!そう言ってもらえると、やる気が出るよ!」【やる気のアップ】
このように、ソーシャルスタイルを取り入れることで、親子のコミュニケーションがスムーズになり、お互いの気持ちを理解し合いながら、やる気を引き出すことができました。

社交型×社交型(子ども×母親) ロールプレイの解説

社交型のお子さんは、明るく活発な性格で、人と関わることを楽しむ傾向があります。 そんなお子さんが新しいことに挑戦する際には、その行動力をしっかりと認め、褒めてあげることが重要です。 たとえば、ダンスクラブのリーダーになったことを大いに喜び、その責任感を引き出しましょう。 一方で、社交型のお子さんは熱中するあまり、細かい点を見落としがちです。 そのため、塾や勉強との両立に関しては、優しく問題点を指摘し、明確にすることが大切です 具体的な状況に対しては、冷静に事実を確認し、どのように対処すればよいかを一緒に考える姿勢を持つと良いでしょう。 このロールプレイでは、子どもが自らの行動に責任を持ちつつ、学習の大切さを理解する機会になります。 社交型のお子さんは、具体的な目的やゴールを示されると、やる気が高まるため、将来のビジョンや夢を語りながら、勉強のモチベーションを引き出すことがポイントです。 要するに、子どもがやる気になるように、上手にサポートしてあげることが大切です。 問題点を隠さず、解決策を一緒に見つけていくことで、子どもは自らの行動を見直す良い機会を得ることができるのです。 これにより、親子のコミュニケーションも円滑になり、より良い関係を築くことができるでしょう。

社交型×友好型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編

  • 子ども:お母さん…。(泣く)
  • 母親 :(驚いて)どうしたの? 何があったの?
  • 子ども:今日、友達のカズキが僕のこと無視したんだ。遊ぼうって言ったのに、他の子とだけ遊んでて、僕が呼んでも振り向きもしなかった…。
  • 母親 :え、カズキ君と?それはショックだったわね。でも、もしかしたらカズキ君にも何かあったんじゃない? あなたの方から、何か言いすぎたこととかはないの?
  • 子ども:え、そんなことしてないよ!ただ普通に一緒に遊ぼうって言っただけだよ。でも僕がいると無視して、なんか意地悪されてるみたいで…お母さんはわからないよ!
  • 母親 :でも、自分にも原因があるかもしれないでしょ? すぐ怒る前に、少しは考えてみたら?
  • 子ども:(泣きながら)お母さんはいつもそう! 全然僕の話をわかってくれないんだ!

ソーシャルスタイルを用いてみよう! 実践編

    子ども:お母さん…。(泣く) 母親 :(驚いて)どうしたの? 今日は少し元気がないみたいだけど。何かあったの? 子ども:今日、友達のカズキが僕を無視したんだ。みんなで遊ぶとき、僕が誘っても全然振り向いてくれなくて…。 母親 :そっか、無視されるのは悲しかったよね…。あなたがそう感じたのなら、きっとすごく辛かったんだね。ちゃんと話を聞くから、教えてくれる? 子ども:ありがとう…。僕、ただ普通に「一緒に遊ぼう」って言っただけなのに、僕の声が聞こえてないみたいでさ。カズキ、最近ほかの子とばかり遊んでて、僕が入ろうとするとそっぽ向かれるんだ。 母親 :そっか、急に避けられると悲しくなっちゃうよね。どうしてカズキ君がそんな態度になったのか、少し気になるね。【事実確認】 子ども:うん…。僕は別に嫌なことしてないつもりだけど。もしかして、僕のこと何か誤解してるのかな? 母親 :そうね。何か誤解があるのかもしれないわね。カズキ君の気持ちを理解するのは難しいかもしれないけど、まずはあなたが悲しかった気持ちを伝えてみてもいいかもね。【仮定による思考のうながし】 子ども:そっか…勇気を出して「寂しかった」って言えば、何か変わるかな。 母親 :そう思うわよ。少し話してみたら、カズキ君もあなたの気持ちに気づくかもしれないね。あなたが相手の気持ちも想像して行動しているのが、お母さんもすごく誇らしいわ。【気持ちの理解と共感】 子ども:うん、話してみる!

このように、ソーシャルスタイルを取り入れることで、親子のコミュニケーションがスムーズになり、お互いの気持ちを理解し合いながら、やる気を引き出すことができました。

社交型×友好型(子ども×母親) ロールプレイの解説

子どもが学校生活で友達とのトラブルに遭遇することは、いつでも起こりうることです。 加害者にも被害者にもなり得ますし、どちらでもない場合でも巻き込まれることもあるでしょう。親としては、こうした状況に備え、普段からシミュレーションし、お子さんに大切なことを伝える準備をしておきましょう。 感情を表に出しやすい社交型のお子さんは、トラブルが起きると自分の感じたことをすぐに表現し、何があったのかを親に伝えようとします。 親としては、気持ちを隠されるよりも、しっかり話してもらえることはとてもありがたいですね。 友好型の親であれば、共感や同意を示しながら話を聞き、子どもの心を受け止めることができます。 しかし、子どもの気持ちを理解するあまり、相手側や他の状況に目を向けるバランスも大切です。親は常に冷静に子どもの立場を尊重しつつ、他の角度からも物事を見られるように促す姿勢が求められます。 このような機会に、「どうしても伝えたい」と思っていることがあれば、積極的にお子さんに話してみましょう。 こうしたタイミングでの言葉は、心のどこかに残りやすく、子どもが後々の経験に活かすきっかけになります。 また、社交型のお子さんは感情の爆発が大きく、一面的に物事を捉えてしまう傾向もあります。 さまざまな角度から物事を見られるように優しく導き、共感しながら対話を進めていくことが大切です。

社交型×行動型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・片付け編

  • 母親 :また散らかしっぱなしにしてるの?いつになったら片付けるの?【非難】
  • 子ども:後でやるってば、もうちょっと待って!
  • 母親 :約束守れないなら、お小遣いカットするわよ!【威圧的】
  • 子ども:やるよ、あとで!少しだけ待ってよ!
  • 母親 :言い訳はやめて、今すぐ片付けなさい!【強引】
  • 子ども:ひどいなぁ!やろうと思ってたのに!
  • 母親 :本当に片付ける気があるのかしらね。いい?片付けも大事なことなのよ。自分で使ったものは自分で管理して、きれいにするのが当然でしょう!【理屈の押しつけ】
  • 子ども:わかったよ!でも、そんなに言わなくたっていいじゃん!
  • 母親 :それなら、今すぐやりなさい!もう時間はないわよ!【問答無用の態度】
  • 子ども:(もう、うんざりだ…)

ソーシャルスタイルを用いてみよう! 実践編

  • 母親 :この後、どれくらいで片付けにとりかかる予定なのかな?【具体的質問】
  • 子ども:あとちょっとだけ、今読んでる漫画がいいところなんだ!
  • 母親 :何分くらい?時間で教えてくれる?【具体的指示】
  • 子ども:えーっと、10分…いや、15分!
  • 母親 :OK!じゃあ15分後に声かけるね。【確認】約束だよ!
  • 子ども:わかったよー。
  • 母親 :15分たったよ~!【知らせる】
  • 子ども:あーもう、あと5分!お願い!
  • 母親 :約束は守ることが大切なのよ。守らないと信用を失うからね。【きっぱり】
  • 子ども:…わかった。
  • 母親 :すごいね!ちゃんと約束守ったじゃない!【ほめる】片付け始める前に、もう少し余裕を持って準備してもいいよ。
  • 子ども:ありがとう、助かるよ。
  • 母親 :じゃあ、まずどこから片付けるか考えてみて。片付けたら気持ちもスッキリするし、おやつの時間も待ってるよ!【明確な指示と目的の提示】
  • 子ども:おやつ?今日、何あるの?
  • 母親 :今日はあんみつを用意してあるわよ。片付けが終わったら、おいしく食べようね!【未来への提案】
  • 子ども:おっ、やる気出てきた!わかった、片付け始めるよ!
  • 母親 :いいね!もし途中で困ったら声かけてね。手伝うから。【サポートの申し出】
  • 子ども:大丈夫、自分でできるよ!
  • 母親 :それはすごいね。自分でできるって本当に頼もしいよ!【ほめる】

このように、ソーシャルスタイルを取り入れることで、親子のコミュニケーションがスムーズになり、お互いの気持ちを理解し合いながら、やる気を引き出すことができました。

社交型×行動型(子ども×母親) ロールプレイの解説

夢中になりやすい社交型のお子さんは、楽しいことに集中してしまうと切り替えが難しく、片付けに取りかかるのに時間がかかることが多いでしょう。 この場面では、行動型の親御さんが具体的な指示を与え、片付けを進めるためのしっかりとしたペースを作ってあげることができます。行動型の強みである「目標を明確にし、断固として行動する」スタイルは、社交型の子どもにとってメリハリのある誘導となり、「次は片付け」と自然に受け入れやすい流れを作ります。 ただし、行動型の強い押し出しすぎは、逆に子どもが反発したり、やる気を失う原因にもなります。そこで、気持ちをくむゆとりを持ちながら、必要なときに的確に声をかけ、指示を出してテンポを意識すると効果的です。例えば、「おやつが待っているよ」といった小さな楽しみを絡めながら、行動に移りやすい工夫を入れると、子どもの気持ちもスムーズに切り替わります。 また、言葉を選ぶ際には、威圧的な表現を避け、リズミカルで明るい口調を心がけることで、子どもも「親が一緒に応援している」という感覚を持ちやすくなります。

社交型×理論型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・宿題編

  • 母親 :宿題はどうなっているの?早めに終わらせたほうが効率的だって話したでしょう?【冷静に指摘】
  • 子ども:(気分が乗らず)今やる気がないんだよ〜。明日やるからいいでしょ?
  • 母親 :明日の予定だと時間が足りなくなるって分かってるの?予定通りに進めないと間に合わないわよ。【理屈の押しつけ】
  • 子ども:でも今日は遊びたい気分なの!お母さんっていつも厳しいんだから…【不満をぶつける】
  • 母親 :感情で行動するのではなく、先のことを考えた方がいいのよ。無計画では勉強も身につかないわ。【冷淡な言葉】
  • 子ども:もういい!お母さんの話なんて聞きたくないよ!【うんざり】

ソーシャルスタイルを用いてみよう! 実践編

  • 母親 :今、どんなことが楽しいの?【興味を示して質問】
  • 子ども:うん、今日は友達と遊んでたらすごく楽しくなっちゃって、まだその気分なんだ〜!
  • 母親 :なるほど、友達と楽しい時間を過ごしたんだね。それなら少し休憩してもいいけど、宿題もあるから一緒に計画を立てておこうか?【共感しつつ具体的な提案】
  • 子ども:うん、そうだね。どれくらい休憩してからやるか、決められるかな?
  • 母親 :いい考えだね。じゃあ15分休んでから、宿題に取り掛かるってどう?それが終わったらまた少し自由な時間を作るのもありだよ。【柔軟に選択肢を示す】
  • 子ども:それならできそう!ありがとう、お母さん!【素直に応じる】
  • 母親 :楽しんだあとに少し頑張ると気持ちもすっきりするよ。宿題が終わったら、今日の話をもっと聞かせてね。【励ましと期待】

このように、ソーシャルスタイルを取り入れることで、親子のコミュニケーションがスムーズになり、お互いの気持ちを理解し合いながら、やる気を引き出すことができました。

社交型×理論型(子ども×母親) ロールプレイの解説

社交型のお子さんは、友達や遊びの楽しさに夢中になりやすく、やるべきことに切り替えるのが苦手な傾向があります。 一方、理論型の親は計画性や効率を重視するため、子どもの気分に理解が及ばないと、説得するような理屈や冷静な指摘が目立ち、子どもが反発しがちです。 社交型の気持ちを受け止めつつも、理論型の強みである「計画性」を生かし、柔軟で具体的な目標を一緒に立てていくことで、お互いの理解を深められます。 親が気持ちをくみ、気楽に話せる雰囲気を作ることで、子どもは主体的に次の行動に移しやすくなります。 無理に計画にこだわりすぎず、共感を大切にしながら「やることリスト」を話し合い、合意を重ねることで、社交型のお子さんも目標達成に向けてのやる気を高めていけるでしょう。

友好型×社交型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編

  • 母親 :今日もお友達と遊ぶの?宿題は終わったの?【責める口調】
  • 子ども:(不機嫌になりながら)まだ終わってないよ。遊びたかっただけなんだから。
  • 母親 :遊び優先するなんて、そんなことではだめよ!宿題を先にやってからにしなさい!【強い口調】
  • 子ども:(ふてくされて)なんでそんなに宿題ばっかり言うの?遊びだって大事なんだよ!
  • 母親 :遊びも大事だけど、勉強しないと将来が大変なことになるのよ。ちゃんと理解してるの?【威圧的】
  • 子ども:(無言で顔を背ける)宿題なんかやりたくないよ!
  • 母親 :そんな言い方をするなんて、全然成長していないわね。少しは責任を持ちなさい!【厳しい口調】
  • 子ども:(怒って)もう、わかったよ!でも、お母さんは何もわかってないよ!

ソーシャルスタイルを用いてみよう! 実践編

  • 母親 :今日はお友達と遊ぶ予定なの?宿題はどれくらい残っているのかな?【具体的に質問】
  • 子ども:(少し考えて)うん、宿題はまだ終わってないけど、遊びたい気持ちが強くて…
  • 母親 :遊びたい気持ちもわかるよ!それなら、宿題をどのくらいの時間で終わらせられると思う?【共感を示しながら具体的な指示】
  • 子ども:(元気を出して)うーん、30分くらいかな。でも、その後は遊びたいなぁ。
  • 母親 :それなら、30分だけ宿題をやって、その後は遊びに行く時間を作れるね!どう思う?【提案する】
  • 子ども:それなら頑張れる!でも、宿題がつまらなくて、集中できるか不安だよ。
  • 母親 :大丈夫、30分で終わると思えば、少し楽になるかもしれないよ。宿題が終わったら、友達と遊ぶのが楽しみだね!【励ます】
  • 子ども:そうだね、宿題が終わったら遊ぶ約束もしてるし、頑張るよ!
  • 母親 :そうそう、約束を守ることも大事だよ!それに、もし困ったら教えてね。お母さんも手伝うから。【サポートを提案】
  • 子ども:ありがとう、お母さん!じゃあ、宿題を始めるね。すぐ終わらせて遊びに行く!
  • 母親 :うん、いい決意だね!がんばって、待ってるから!【応援する】

このように、ソーシャルスタイルを取り入れることで、親子のコミュニケーションがスムーズになり、お互いの気持ちを理解し合いながら、やる気を引き出すことができました。

友好型×社交型(子ども×母親) ロールプレイの解説

友好型の子どもは、他者との関係を大切にし、相手の気持ちを理解しようとしますが、母親が社交型の場合、時にその場の雰囲気を優先しすぎてしまうことがあります。 このため、母親が強い口調で叱ったり、威圧的な態度を取ると、子どもは萎縮してしまい、やる気を失うことになります。 逆に、ソーシャルスタイルを活用した会話では、母親が子どもの気持ちに寄り添いながら具体的に質問し、共感を示すことで、子どもは自分の気持ちを表現しやすくなります。 また、具体的な時間の提案をすることで、子どもは宿題に取り組む意欲が湧き、母親の応援もモチベーションを高める要因になります。 このように、ソーシャルスタイルを取り入れることで、親子のコミュニケーションがスムーズになり、双方が理解し合う関係を築くことができるのです。

友好型×友好型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編

  • 母親 :もうそろそろ遊びをやめて、宿題に取り掛かる時間じゃないの?【強い口調】
  • 子ども:でも、もう少しだけ友達と遊びたいのに…【不満】
  • 母親 :宿題を優先するのは当然でしょ。いつまでそんなことをしているつもり?【非難】
  • 子ども:お母さんばっかり、決めつけないでよ!もっと自由に遊んでもいいじゃん!【反発】
  • 母親 :自由も大切だけど、勉強は必要なことなの。分かってる?【理屈の押しつけ】
  • 子ども:お母さんはいつもそんなことばっかり言うから、もういいよ!【投げやり】
  • 母親 :全然分かっていないみたいね。お友達と遊ぶ前にしっかりやるべきことをやらないと【冷たい口調】
  • 子ども:そんなの、ただのルールじゃん!もっと楽しくしたいのに!【感情的】
  • 母親 :楽しいことを優先するなら、もう遊びの約束はしないからね!【強硬姿勢】
  • 子ども:もうお母さんなんか嫌い!【悲しみと怒り】

ソーシャルスタイルを用いてみよう! 実践編

  • 母親 :今遊んでいるのは楽しいね!でも、宿題もそろそろ始めないといけないね【共感】。
  • 子ども:うん、でも友達との遊びも大事だから、もう少しだけ続けたいな【気持ちの共有】。
  • 母親 :そうだね。遊びは楽しいよね。じゃあ、あと10分だけ遊んで、宿題を始めるのはどう?【具体的な提案】。
  • 子ども:それならいいよ!友達も今楽しいって言ってるし【喜び】。
  • 母親 :約束だね!10分後に時間を知らせるから、その後は宿題に集中しよう【明確な約束】。
  • 子ども:わかった、楽しんで宿題もやるよ!【承諾】。
  • 母親 :それを聞いて安心したよ!宿題が終わったら、ちょっとお菓子でも食べようか?【未来への提案】。
  • 子ども:本当?それなら頑張る!【モチベーションアップ】。
  • 母親 :宿題が終わったら何をするか一緒に考えようね。お楽しみが待っているからね【期待感の共有】。
  • 子ども:うん、楽しみだな!じゃあ頑張るよ!【やる気満々】。

このように、ソーシャルスタイルを取り入れることで、親子のコミュニケーションがスムーズになり、お互いの気持ちを理解し合いながら、やる気を引き出すことができました。

友好型×友好型(子ども×母親) ロールプレイの解説

友好型のお子さんと友好型のお母さんとのコミュニケーションでは、感情を大切にし、互いの意見を尊重することがとても大事です。 最初のネガティブな会話では、お母さんが強い口調で宿題を強制してしまい、子どもが反発する結果となって、親子関係が悪化してしまうことがあります。このような状況では、子どもは自分の気持ちを無視されることでフラストレーションが溜まり、最終的には「嫌い」といった感情的な反応を示すことがあるんですね。 それに対して、ソーシャルスタイルを取り入れたポジティブな会話では、お母さんが子どもの気持ちに寄り添い、共感を持って接することで、コミュニケーションがスムーズになります。ここで大事なのは、子どもに遊びを続ける時間を与えて、彼らの楽しさを理解し、共感する姿勢を見せることです。こうすることで、子どもは自ら宿題に取り組む意欲を持つようになっていくんです。 お母さんとしては、強い口調は避けて、優しさと理解をもって接することがとても大切ですよね。特に、子どもが反発する場面では、一時的な感情を抑えつつ、彼らの意見を受け入れることで、親子の信頼を深めることができるんです。感情に寄り添いながらもしっかりとした指導を行う姿勢を持つことが、やる気を引き出すポイントになります。 こんなふうに対話を通じて、親子の絆を深めつつ、互いの意見を理解し合える環境を築くことができます。子どもにとっても、自分の気持ちを大切にされていると感じることが、さらなる成長につながるでしょう。

友好型×行動型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編

友好型×理論型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編

  • 子ども:ねえ、今日の放課後、タカくんちで遊んでもいい?
  • 母親 :もう夕方よ。お家に帰ってきたら宿題があるんだから、今日は我慢しなさい。【否定】
  • 子ども:でも約束したんだもん。それにマサトくんも来るし、みんなで集まるんだよ。
  • 母親 :宿題は?それを後回しにして遊びに行くの?どうせ帰ってきてから疲れて寝ちゃうんでしょ。【否定】
  • 子ども:漢字練習だけだから、すぐに終わるってみんなも言ってたよ。
  • 母親 :漢字練習っていっても、書き取りページもあるのよ。全部やると結構時間がかかるの、わかってるの?【否定のための分析】
  • 子ども:そんなにかからないよ!
  • 母親 :遊びに行って帰ってきてからじゃ遅いわよ。いいから今日はあきらめなさい。【否定】
  • 子ども:もー、いつも厳しいんだから!やだなあ…。

ソーシャルスタイルを用いてみよう! 実践編

  • 子ども:ねえ、今日の放課後、タカくんちで遊んでもいい?
  • 母親 :タカくんとは約束してるのね。【確認】
  • 子ども:うん、あとマサトくんも来るんだ!
  • 母親 :なるほど、みんなで集まるんだね。【共感】
  • 子ども:そう!ゲームの新しいキャラが出てきたから、みんなでそれを見たいんだ。
  • 母親 :何時くらいに帰ってくるつもり?【思考の促し】
  • 子ども:6時くらいかな。
  • 母親 :6時に帰ってきて宿題をする時間、あるかな?【気づきの促し】
  • 子ども:うーん、確かに少し遅くなりそうかも。
  • 母親 :今日はちょっとだけ会って、明日もう少し遊ぶっていうのはどう?【提案】
  • 子ども:うん、それなら宿題も早くできるかも。じゃあ、タカくんに明日も集まろうって聞いてみる!
  • 母親 :いいね、賢い判断だと思うよ。【認める】 じゃあ、帰ってきたらすぐ宿題に取りかかろうか。
  • 子ども:うん、そうする!

このように、ソーシャルスタイルを取り入れることで、親子のコミュニケーションがスムーズになり、お互いの気持ちを理解し合いながら、やる気を引き出すことができました。

友好型×行動型(子ども×母親) ロールプレイの解説

友好型のお子さんとのやり取りでは、まず共感し、相手の楽しみに寄り添いましょう。理論型の母親としては、頭ごなしに否定せず、お子さんが自分で「今の状況で何ができるか」を考えられるように導くのがポイントです。 また、少し譲歩する言葉をかけ、最終的にお子さん自身が納得して行動を選択できるように促しましょう。お子さんが前向きに受け止められるように、「賢いね」などの認める言葉も大切です。 しなければならないことを促すときは、やる気になるようなプラスの一言を。 できるなら、みんなも言っていたよ、というような周囲を巻きこむ褒め言葉が効果的。

行動型×社交型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編

行動型×友好型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編

行動型×行動型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編

行動型×理論型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編

理論型×社交型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・勉強編

  • 母親 :この間のテストの結果きたわよ?【YES/NOで答えにくい質問】
  • 子ども:…別に、どっちでもいいけど。
  • 母親 :数学も英語も、点数低かったわね。結構下がってるのよ。
  • 子ども:どのくらい?
  • 母親 :平均より下で、数学が特にひどいわね。どうしてミスが多いのかしら。【否定】
  • 子ども:テスト問題がちょっとややこしかっただけ。
  • 母親 :問題のせいにするの?大切なテストなんだから、ちゃんと準備しなきゃダメでしょ。【否定】
  • 子ども:別に勉強してなかったわけじゃないよ。
  • 母親 :あんなに勉強したって言ってたのに、この結果なんてありえない。もっと頑張らないと困るわよ。【否定・断定】
  • 子ども:…もういいよ、わかってるし。
  • 母親 :あなたがわかってても、結果に出なければ意味がないの!【感情的】
  • 子ども:なんでいつも怒ってばかりなの?

ソーシャルスタイルを用いてみよう! 実践編

  • 母親 :この間のテスト結果、どうだったか覚えてる?【YES/NOで答えられる質問】
  • 子ども:うん、数学でミスしちゃったのが痛かったかも。
  • 母親 :そっか、気づいてたんだね。見直してみた?【確認】
  • 子ども:見たよ。ケアレスミスと、あとちょっとした解き方ミスがあった。
  • 母親 :ミスしたところをどうして間違えたのか、もう考えてるのね。すごいわね。【共感と認める】
  • 子ども:でも、どうしたらもっとミスを減らせるか、まだわからないんだ。
  • 母親 :じゃあ、テストのどの部分で間違えたのか振り返ってみようか。特に問題になってるのはどこだったかな?【分析の促し】
  • 子ども:分数の計算と、一部の解き方が分かりにくくて。
  • 母親 :分数の計算は、得意なところだったよね?どうしてミスになっちゃったのかしら。【質問】
  • 子ども:たぶん、焦ってしまったんだと思う。時間もなかったし。
  • 母親 :なるほど、時間が原因だったのか。次からは落ち着いてできるよう、予習で同じような問題を練習しておくのはどうかな?【提案】
  • 子ども:そうだね、それなら同じミスをしなくて済むかも。
  • 母親 :いい考えだと思うわ。まずは今回のミスを防ぐ方法から始めてみようか。【認める】

理論型×社交型(子ども×母親) ロールプレイの解説

この子どもが理論型、親が社交型の組み合わせの相性は、残念ながら、決していいとはいえません。 グラフからも見て取れるように、これはまさに正反対のタイプ同士の組み合わせです。しかし、見方を変えると、この組み合わせはお互いの不足を補い合う関係でもあります。歩み寄りを重ねることで、お互いの社会的なスキルが成長する機会となるでしょう。 理論型のお子さんには、具体的な根拠に基づいたやり取りが必要です。社交型の母親としては、つい感情的になってしまうこともありますが、冷静に話を進めることで、信頼感を築けるでしょう。 お子さんが理論型の場合、特にYES/NOで答えられる質問を心がけ、感情よりも分析的な会話を意識するとスムーズです。問いかける際には、子ども自身がどのような対策をすればよいかを自発的に考えられるよう促していきます。 感情的に責めることなく、やるべきことがわかりやすい具体的な提案を心がけ、少しずつ自信をつけられるよう手助けしましょう。また、お子さんが下した決断を認めてあげることが、次の成長につながります。 過剰に褒めることは避けましょう。むしろ、現状を踏まえた上で、どのように改善できるか具体的で現実的な提案をすることが、このタイプのお子さんのやる気を引き出すためには効果的です。 会話をする際は、誇張した言い回しや極端な表現を避け、落ち着いた冷静な態度を心がけましょう。信頼感を築くことが重要です。また、結果を明確に示すことも、このタイプのお子さんには効果的です。

理論型×友好型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編

理論型×行動型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編

理論型×理論型(子ども×母親)の場合

ソーシャルスタイルを用いなかったら・・・日常生活編