家庭教師として働く際、志望動機ってどんな事を伝えればいい?

家庭教師の志望動機を書くときのポイント3つ

履歴書 志望動機 家庭教師の面接において、志望動機をしっかり作り込んでおくことはとても大切です。 なぜなら、家庭教師を採用する会社は、面接において「誠実で、採用後も指導スキルを自ら高めてくれる人かどうか」ということを重視しているからです。 そこでこの記事では、「自分の家庭教師への思い」や「自分の能力」についてしっかりとアピールするために必要なポイントを3つまとめました。 これらのポイントを参考に、「面接官に思いが伝わる志望動機」を練り上げてみてください。

前提:自分を採用することのメリットを考えながら書く

志望動機を書く際には、「自分を採用することで相手方の会社にどういうメリット(よいこと)があるのか」ということを常に考えておくことが大切になります。 「子どものことが好き」という志望動機の場合、そのまま素直に「子どものことが好きなので、家庭教師になりたいと思いました」と伝えると、自分側のメリットしか伝えられません。 なので、例えば「子どものことが好きで、アルバイトでも子どもに接する仕事をしてきました。家庭教師でもそういった経験を活かし、子どもと信頼関係をつくっていきたいです」と伝えると、相手側のメリットが明確になります。 「この人を雇うとこんないいことがありそうだな」と面接官に思ってもらえるかどうか、ということは常に気にしておきましょう。

ポイント①なぜ家庭教師を選んだのか

それでは、まず1つ目のポイントは「なぜ家庭教師を選んだのか」をしっかりと伝えることです。 これは面接でよく聞かれる質問のひとつとして挙げられるので、特に深く考えておく必要があります。 「家庭教師を目指すきっかけ・動機」がしっかりしていればしているほど、面接官に「この人は簡単に諦めたりせず仕事に取り組み、自らスキルを高めていってくれそうだ」と思ってもらうことができます。 説得力のある志望動機をつくるためにも、自分が「なぜ家庭教師を選んだのか」について掘り下げて考えることをおすすめします。

ポイント②家庭教師の仕事に活かせる自分の能力、スキル、実績をPR

2つ目のポイントは、「家庭教師の仕事に活かせる自分の能力、スキル、実績をPR」することです。 もちろん、これまでに塾や家庭教師、学童などでの指導実績があればそれが最も強いPRポイントとして使えますが、「そういった実績は持っていない」という方も少なくないと思います。 その場合、自分の経験の中から「教える経験」「子ども(小学生〜高校生)と接する経験」と結びつけられそうなものを探し、それをPRしてみましょう。 例えば、「教える経験」であれば、「部活や仕事での後輩指導」や「同級生や同僚のサポート」などが挙げられるでしょう。 また、「子ども(小学生〜高校生)と接する経験」であれば、「親戚の子どもとの交流」「子どもと接するアルバイトの経験」なども活きると思います。 家庭教師の業務の中で活かすことのできる能力やスキルは、面接官にとって注目ポイントとなります。 もし、ご自身の経験の中でアピールできそうなものがあれば、積極的にアピールしてみましょう。

ポイント③どういった家庭教師になりたいか

ポイントの3つ目は「どういった家庭教師になりたいか」です。 これまでは「なぜ家庭教師を選んだのか」「能力、スキル、実績はあるか」という、どちらかというと過去に着目した話をしていましたが、この3つ目のポイントは未来の可能性の話になります。 どれだけ立派な実績がある人でも、「今後も努力して、さらによりよい家庭教師になっていこう」という思いがない人は面接官にとってあまり魅力的にうつりません。 ですので、「採用していただけたら、自分は〜〜のような家庭教師になるために努力していきたいと考えています」といった意思表明は、自分の思いを伝えるアピールとして非常に有効です。 具体的な家庭教師像としては、「子どもの気持ちを大切にする家庭教師」「学習のメチベーションを高める授業のできる家庭教師」などが考えられます。 ただし、上記の例をそのまま用いるのではなく、自分の言葉で「どのような家庭教師になりたいか」を伝える方がずっと有効です。 ですので、ぜひ「自分はどういった家庭教師になりたいのか」ということを考え、志望動機に盛り込んでみることをおすすめします。

家庭教師の志望動機の例文

第2章では「家庭教師の志望動機の例文」をご紹介します。 志望動機における大切なポイントはわかっても、「それでは実際どのように書けばいいのか」ということに悩まれる方は多くいます。 この章で、具体的な志望動機の構成と例文について知っていただき、自分の志望動機をつくる参考にしてみてください。

家庭教師の志望動機について

あらかじめお伝えしておきたいのですが、志望動機には「絶対にこう書いた方がいい」という形はありません。 ですが、「こう書くと書きやすいですよ」という構成のパターンはあります。 ここでは、そのパターンのひとつをお伝えいたします。 実際に志望動機を書きはじめると、自分の伝えたいことを書くために、パターンを崩す必要が出てくるかもしれません。 そのときは、ぜひ崩してみてください。 「あなたが伝えたい思いを、相手にメリットがわかる形で伝えること」が、志望動機をつくる上で最も大切なことです。

志望動機の主な構成

それでは、志望動機の主な構成についてお伝えいたします。 主な構成は以下の3つの部分からできています。
①志望動機を簡潔に ②なぜその動機を持ったのか ③どんな家庭教師になりたいか
まず、「なぜ家庭教師になりたいと思ったのか」という志望動機を簡潔に説明します。 その次に、「その動機を持った背景、理由」について伝え、最後に「もし採用されればどういった家庭教師になっていきたいか」を伝える、といった構成です。 志望動機の文字数によっては、ほかに「これまでの努力・挫折経験」「自らの長所」などの情報を加えてもよいでしょう。 その場合でも「この情報が面接官にとってメリットを感じられる内容になっているか」ということは意識しておきましょう。

志望動機の例文

それでは、「志望動機の主な構成」に沿った例文を1つご紹介します。 例文: ①私が家庭教師に応募しましたのは、生徒さんひとりひとりと向き合い、力を尽くすことで、学習や進路のサポートをしていきたいという思いを持っているからです。 ②私自身、大学受験の際には精神的に苦しくなることがありました。その時、家庭教師の先生が相談に乗ってくれたことでモチベーションを保ち、学習を続けることができたという経験があります。その経験から、私も「あのとき私を支えてくれた先生のような家庭教師になりたい」という思いを持つようになりました。 ③御社で家庭教師として採用いただけたら、生徒の気持ちを大切にし、安心して成長していくことができるような授業を行なっていきたいと考えています。 最近は、不登校の生徒が増えていることや厳しい指導の効果に対する疑問もあり、スパルタ式よりも「生徒の気持ちを大切にすることができる能力」「生徒と信頼関係を結ぶ能力」がさらに重視されています。 家庭教師という仕事は1対1での指導なので、よい授業を行うためには生徒との間に信頼関係を築く必要があります。 信頼関係があってこそ、学習内容の得意・苦手や、質問などを遠慮なくしてくれるようになり、より生徒さんに合わせた授業内容をつくっていくことができます。 ですので、そういった「生徒さんとの信頼関係」という視点を大切にしながら志望動機を考えられると、なお良いでしょう。

まとめ

ここまで、「家庭教師の志望動機を書くときのポイント3つ」と「家庭教師の志望動機の例文」について、お伝えしました。 家庭教師という仕事は、ひとりひとりの生徒さんに深く関われる分、やりがいも大きい仕事です。 ですが、学習サポートのやり方や、進路・悩み相談の受け方などで悩むこともあると思います。 そういったときに、「自分はどういった思いで家庭教師をしているのか」という志望動機の部分がしっかりしていると、前を向いてがんばることができます。 将来の自分のためにも、ぜひ志望動機をじっくりと考えてみてください。 最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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