【講師目線で解説】個人契約と家庭教師センターの違いとは?

家庭教師として働こうと考えている方で、 「生徒さんと個人契約をして働くのと、家庭教師派遣センターに登録して働くのではどちらがよいのだろうか」 と悩まれている方も多いのではないでしょうか? この記事では、「個人契約と家庭教師派遣センターの違い」や「個人契約・家庭教師派遣センターそれぞれのメリット・デメリット」について説明いたします。 個人契約で働くか、家庭教師派遣センターで働くか考える際に、こちらで紹介する情報を参考にしていただければ幸いです。

個人契約と家庭教師派遣センターの違いとは?

それではまず、「個人契約と家庭教師派遣センターの違い」について説明いたします。

個人契約とは

まず、「個人契約」とは、「第三者を介さず個人で生徒と契約を結ぶ」、家庭教師としての働き方です。 こちらの場合、生徒さんを得るための方法は、 「知り合いからの紹介」「個人契約の掲示板(マッチングサイト)の利用」 が主なものとなります。 個人契約の掲示板(マッチングサイト)を利用する場合、自分の家庭教師プロフィールなどを登録し、契約を希望する生徒さんを待つ形になります。 一点注意点としては、「個人契約」であっても、掲示板(マッチングサイト)によってはマッチング料を請求される場合があります。

家庭教師派遣センターとは

次に、「家庭教師派遣センター」での働き方について説明いたします。 家庭教師派遣センターで働く場合、家庭教師は、家庭教師派遣センターと契約を結び、生徒さんのご家庭も同じ家庭教師派遣センターと契約を結ぶことで、生徒さんと家庭教師の間を家庭教師派遣センターに仲介してもらうような形になります。 この場合、家庭教師は登録後、家庭教師派遣センターからの生徒さんの紹介を待って、紹介をもらい次第、授業を行っていくことになります。 家庭教師派遣センターで働く場合、学歴や医学部在籍などの強みがあると、生徒さんを早く紹介してもらえる傾向にあります。 ただし、経験や実績がない方でも、少しずつ経験を積んでいくことで信頼を得て、生徒さんの紹介を増やすことは可能です。 これらを踏まえて、主な「個人契約と家庭教師派遣センターの違い」は、 「生徒さんと家庭教師が個人間で契約をして授業を行うか(個人契約)」 「生徒さんと家庭教師が、家庭教師派遣センターの契約を仲介して授業を行うか(家庭教師派遣センター)」 にあるということができるでしょう。

個人契約を結ぶメリット

それでは、「個人契約」のメリットとデメリットはなにがあるのでしょうか? まずはメリットの方から見ていきたいと思います。

メリット①:契約内容を柔軟に調整可能

個人契約のメリット1つ目は、「契約内容を柔軟に調整することができること」です。 生徒さんのご家庭と直接契約を結ぶ形である「個人契約」では、契約内容に家庭教師の希望を反映しやすいといえます。 もちろん、ご家庭との相談の上、契約内容を決定していく必要はありますが、授業内容や授業予定などを、家庭教師個人の都合を反映しながら詰めていくことができます。

メリット②:時給が高くなりやすい

2つ目のメリットは、「時給が家庭教師派遣センターに比べ高くなりやすいこと」です。 「個人契約」は、家庭教師派遣センターと異なり、生徒さんのご家庭と直接契約を結ぶため、仲介料(マージン)が発生しません。 それゆえ、仲介料(マージン)の発生する家庭教師派遣センターに比べて、より多くの時給を受け取ることができる可能性が高いです。

個人契約を結ぶデメリット

それでは反対に、「個人契約」のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

デメリット①:トラブル対応が大変

まず1つ目のデメリットとして挙げられるのは、 「トラブル対応を自分1人で行わなければいけないこと」 です。 「個人契約」は、生徒さんのご家庭と1対1で契約を結んでいるので、何かトラブルが発生したときも家庭教師が全ての対応をこなさなければなりません。 契約に際し、「給与の受け渡し」や「交通費」「授業回数」などについて、トラブルが起きないようあらかじめしっかりと決めておくことをおすすめいたします。
決めておいた方が良い事リスト ・給与の受け渡し方法 ・交通費の支払い ・授業回数 ・授業欠席時の扱い

デメリット②:受験情報やノウハウが全て自力収集

2つ目のデメリットとしては 「受験などの情報や、指導ノウハウをすべて自分だけで集める必要があること」 です。 「個人契約」では、家庭教師である自分をサポートしてくれる場所はありませんので、自分で受験や模試の情報、生徒指導のノウハウなどを集める必要があります。 時給が高くても、そういった活動に多くの時間が取られてしまう場合、総合的に見ると時給が低くなってしまう、というケースもありますので注意が必要です。

家庭教師派遣センターを選ぶメリット

次に、「家庭教師派遣センターを選ぶメリット・デメリット」をご紹介します。 まず、メリットは主に3つ挙げられます。

メリット①:受験情報やノウハウを共有してもらえる

1つは、 「受験・模試の情報や指導ノウハウなどについて共有してもらうことができる」 という点です。 ある程度の規模のある家庭教師派遣センターであれば、最新の受験・模試の情報、これまでの指導ノウハウを蓄積しています。 そして、家庭教師によい授業をしてもらうために、それらの情報やノウハウを共有してくれます。 そういった情報やノウハウは、簡単に得られるものではないので、その点がメリットのひとつとして挙げられるでしょう。

メリット②:トラブル対応をサポートしてもらえる

2つ目のメリットは、 「トラブル対応のサポートをしてもらえること」 です。 こちらも、ある程度の規模のある家庭教師派遣センターであれば、生徒さんとの間になんらかのトラブルが発生した場合、家庭教師派遣センターのスタッフが生徒と家庭教師のあいだに立ってトラブル対応をしてくれます。 ただし、小さな家庭教師派遣センターなどでは、これらのサポートが充実していない場合もありますので、注意が必要です。

メリット③:生徒さんを紹介してもらえる

3つ目のメリットは、 「ある程度生徒さんを紹介してもらうことができる」 という点です。 個人契約では、自分で動き続けなければ、生徒さんは少しずつ減っていくことが多いですが、家庭教師派遣センターに登録しておけば、ある程度は生徒さんを紹介し続けてもらうことができます。 このメリットは、「生徒さんを獲得するために自分で動くのはむずかしいかもしれない」と思う方にとっては、大きなポイントになるのではないでしょうか。

家庭教師派遣センターを選ぶデメリット

次にデメリットについてご紹介します。 「家庭教師派遣センター」のデメリットとしては、主に以下の2つが挙げられます。

デメリット①:時給が下がりがち

1つ目のデメリットは、 「仲介料(マージン)の分、時給が下がりがち」 である点です。 家庭教師派遣センターでは、生徒さんと家庭教師の間を仲介してもらうという性質上、仲介料(マージン)として、一部のお金が家庭教師派遣センターに回ります。 ですので、結果として家庭教師の時給が、個人契約に比べると少なくなりがちです。 ただし、経験と実績を積んでいけば少しずつ時給を上げることができる家庭教師派遣センターは多いので、実際に登録する前に「時給や昇給」について確認することをおすすめいたします。

デメリット②:教務の対応がセンターによって違う

2つ目のデメリットは 「教務の対応は家庭教師派遣センターによってばらつきがあること」 です。 メリットのところで、 「受験・模試の情報や指導ノウハウを教えてもらえる」 「トラブル対応のサポートをしてもらえる」 と書きましたが、家庭教師派遣センターによっては、これらのサポートをあまりしてくれないところもあります。 実際に家庭教師派遣センターに登録する際には、そういったサポートを十分にしてくれる派遣センターかどうか、面接やメールの中で確認することをおすすめいたします。

まとめ

ここまで、「個人契約と家庭教師派遣センターの違い」「個人契約を選ぶメリット・デメリット」「家庭教師派遣センターを選ぶメリット・デメリット」をご紹介しました。 「個人契約」「家庭教師派遣センター」ともに、メリットもデメリットもあります。 あなたが、どちらの家庭教師として活動していくか考える際に、この記事の情報を参考にしていただけましたら幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。

関連記事

  1. バイトするなら家庭教師、それとも塾講師?選択に役立つ、働き方の違いを解説!

  2. 家庭教師をする時、教材はどうやって用意する?教材の探し方を解説

  3. 家庭教師の個人契約を始める方法と注意点

  4. 【重要なポイント8点】良い家庭教師の選び方をご紹介!

  5. 家庭教師バイトの始め方と成功の秘訣を専門家が公開!

  6. 家庭教師として働く際、志望動機ってどんな事を伝えればいい?